1989年にバブルがはじけて以降、日本におけるゴルフ人口は減少し続け、現在はピーク時の60%減となっています。
そんなことが影響してか、2019年1月1日から「スピードアップ」と「わかりやすさ」を目的に、ゴルフのルールが変更されました。
なお、変更は一般ゲームにおけるものなので、新ルールが公式の大会で適用されるわけではありません。

 

初心者向きの改定点

初心者にとって面倒くさい、難しいと思われていた以下のルールが変更されています。

1.グリーンの旗は立てたまま

従来、プレイヤー全員のボールがグリーンに乗ると、パターをしやすいように旗(ピン)をカップから抜いていました。当然、カップから邪魔な旗が無くなるため、ボールがカップインしやすくなります。

ところが反面、初心者はパターの感覚がつかめていないことから、ボールがカップの上を通り過ぎてしまい、何度も打ち返すということが少なくありません。時間も余計にかかることになります。

新ルールでは、旗をさしたままでOKとなりました。これなら、強く打ち過ぎても旗に当たってカップのそばに止まりますし、運が良ければ旗に当ったボールがそのままカップインすることもあります。

2.バンカーに入ったボールの処理

ゴルフの初心者が必ずと言っていいほど苦手にしているのが、バンカーショットです。3回、4回と打ち直す人が少なくありません。

バンカーショットが苦手なためにスコアを極端に悪くしたり、あえて遠回りをしたりする人が数多くいます。

そこで新ルールでは、バンカーに入ったボールを手で出してもOKとされました。
その代わり、2打のペナルティが付き、ボールは旗に向かってバンカーの後方に出します。

バンカーが深くてとても自分の技術では出せないと思ったら、2打のペナルティを払って手で出した方が、スコアにとっても精神面にとっても、またスピードアップに対しても有効です。

なお、2打のペナルティになるので、例えばショートコースのティーヨットでバンカーに入れた場合、手で出すと次は4打目(1打+2打罰)になります。

3.打つ順番

ティーショットを終えてコースに出ると、次に打つ人はグリーンから一番遠い人とされていました。
つまり、グリーンのそばまでボールを飛ばした人は、後ろにいる人が自分のボールの位置より前までボールを飛ばしてこないと、ずっと待っていなければなりません。

新ルールでは、打つ準備のできた人から打ってOKとなりました。ただし、後ろにいる人と同時にショットするのは危険なので、安全を確認できた場合です。

4.プレイング4

従来、OBを出すとその位置で打ち直しをしていました。例えば、2打目をOBした場合は同じ位置から4打目を打っていました。
新ルールでは、OBになった位置の直近のコース内からプレイング4ができます。例えば、2打目がOBだったら、OBのそばから5打目を打つことができます。ティーショットの場合も同様です。

なお、ロストボールを探せる時間が3分と短くなりました。ロストボールの場合も、プレイング4が適用されます。

5.ドロップの高さ

打ったボールがコース上の給水口やカート道、水溜まりなどに止まった場合、そのゴルフ場のローカルルールによってボールをコース上に「ドロップ」できます。

その場合、肩の高さからボールを落とすことになっていましたが、新ルールでは膝の高さに変更されました。より打ちやすいところに落とすことができます。

なお、ドロップできる範囲は1クラブレングス、つまり1クラブ分の長さです(ハザードから出す時は2クラブ)。

 

意外なルールの改定点

ゴルフ場では、ルール違反ということを知らないでルール違反をしている人をよく見かけます。そんな人たちに朗報なルールの改定があります。

1.勝手に動いたボール

従来、プレイヤーがクラブや足などで自分のボールを動かしてしまうと、1打のペナルティを払って元の位置に戻します。

新ルールでは、以下のようなプレイヤーが「意図しない」でボールを動かした場合は無罰になりました。
1)自分の球を確認している時に偶然に動かした。
2)グリーン上の自分の球を偶然に動かした。
3)ショットしようとしていない時にボールを動かした。

2.距離計測器の使用

今まで何気なく使っている人がいますが、公式に使っても良いことになりました。

3.ボールの交換

救済時にボールの取替えがOKになります。例えば、カート道に落ちたボールをドロップする時などに新しいボールに替えられます。

4.最大スコアの設定

1ホールにおける最大スコアの設定ができます。例えば、10打までと決めると、10打を過ぎてカップインしていなくても、そのホールは10打として次のホールに進めます。

5.40秒以内のプレイ

自分の打順がきたら(打てる状態になったら)、40秒以内(コースによって)に打たないと1打のペナルティを課されます。ダラダラしていると他のパーティに迷惑がかかるので、マナーとして当たり前でもあります。

ただ、パー3のホールのティーショット、グリーンへのアプローチ、チッピングやパッティングの場合は、追加で10秒が認められます。

 

まとめ

今回の新ルールは全般的にゴルフ初心者には有難い改定と言えます。従来のルールのために嫌な思いをしたプレイヤーが少なくないはずです。また、無駄な時間を省いてスピードアップにも繋がります。
スポーツとしての厳格さの中に、ゲームとしての楽しさを採り入れられたルールになっています。

 

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